連載 誌上講義 国際看護学・1【新連載】
講義を始める前に,考えてみませんか
近藤 麻理
1
1岡山大学大学院保健学研究科
pp.38-39
発行日 2009年1月25日
Published Date 2009/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101107
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私たちは,テレビや新聞など多くのメディアを通して,毎日新しいニュースを見聞きしています。日本の話題もあれば外国の話題も多くあり,私たちが意識しなくてもリビング(茶の間)を通して世界と繋がっています。なので,たとえば夕食どきのテレビには,爆弾が命中し血まみれで運ばれていく遠くの国の人々が映し出されています。しかし,これらの映像は時間の経過と共に,テレビのなかで起こる日常の風景となり,どこの国なのか,なぜこのようなことが起きているのかと考えるよりも,「平和な日本に生まれてよかった」と安堵してしまう私たちがいないでしょうか。
今号では,本連載を始めるにあたり,まず,看護のプロフェッショナルである私たちは,このような日本の現状をどのようにとらえるべきか,看護に国際的な視点は本当に必要なのか,と問いかけてみたいと思うのです。
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