『看護教育』50巻記念
『看護教育』50巻に寄せる言葉
見藤 隆子
1,2,3
1日本看護連盟
2元日本看護協会
3元長野県看護大学
pp.5
発行日 2009年1月25日
Published Date 2009/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101097
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- 文献概要
『看護教育』誌が50巻を迎えるとのこと,ここ迄続けて来られた関係各位のご努力に敬意を表し,お祝いを申し上げたい。
千葉大学看護学部が,昭和54年に大学院設置に合わせて看護教育学講座を新設し,その初代教授として私を選んだ。選ばれた時の私の看護教育に対する思いと,選んで下さった当時の看護の教授たちの看護教育学講座への期待との間に大きな隔たりがあるのを就任した後に知り,戸惑ったことを思い出す。選んだ人たちの私への期待は,看護教育学で,どんな内容をどのような順序(学年,学期)で教えるべきかを明らかにしてもらいたいということだったらしい。しかし,私は,人として,「どのような看護師を育てようとするのか」にもっぱら興味があり,人育てのことばかり論じていた。カリキュラムが重要ではないと考えている訳ではないが,私は,何時もそれを教える人が気になるのである。『看護教育』誌は,この両方の視点から作られているのを有り難いと思う。
本誌を通して,こらからも,立派な看護教師が育つことを願って止まない。
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