特別記事
観察力・判断力・コミュニケーション能力を高める統合教育―第138回医学書院看護学セミナーより:一歩進んだ医療安全教育を目指して
川村 治子
1
1杏林大学保健学部救急救命学科
pp.1122-1128
発行日 2008年12月25日
Published Date 2008/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101082
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本稿はさる8月21日に開催された第138回医学書院看護学セミナーの要旨をまとめたものです。川村氏のメッセージは,「今までの医療安全教育は,間違いや不適切さが原因で起こる事故の防止に向けられてきました。これはいわばマイナスをゼロにするためのものです。しかし,これから求められるのは,ゼロをプラスにする安全教育,つまり患者の観察者としての力量を高め,適切に判断した結果をチーム医療に繋げる教育です」というポジティブなもの。当日超満員の聴衆の前で,懇切な講演がなされました。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.