連載 都立看護学校7校の新カリキュラムへの取り組み【専門科目編】・3
専門分野II・精神看護学
金井 律子
1
,
林 慶子
1
,
瀬下 文子
1
,
加藤 ユミ
2
,
小池 克夫
3
,
小川 隆美
4
1東京都立青梅看護専門学校
2東京都立荏原看護専門学校
3東京都立南多摩看護専門学校
4東京都立板橋看護専門学校
pp.863-871
発行日 2008年9月25日
Published Date 2008/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101027
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はじめに
今回の改正で精神看護学は成人,老年,小児,母性の各看護学と並んで専門分野IIに位置づけられた。従来の「精神看護学では,精神の健康の保持増進と精神障害時の看護を統合的に学習できるような内容とする」はそのまま残り,変更点はなかった。
「看護師教育の基本的考え方,留意点等」に「生活」「障害」や「他職種の役割を理解しチーム医療を実践する」と加えられたが,これまでも精神看護学では,精神に障がい*をもつ人を疾患と障害の両者を併せ持つ生活者としてとらえてきた。そして地域でその人らしく自立した生活を送ることができるよう他職種と協働して支援することが必要と考え,精神科病棟だけでなく作業所や授産施設など地域の施設を実習場所としてきた。ただ,これまで講義は病棟での看護を中心に内容を組み立ててきたので,地域での生活支援を強化する内容が必要だと考える。また,臨床実践能力の強化が示されたので,精神看護に必要な技術を身につけられる内容にしていくことが課題である。
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