連載 都立看護学校7校の新カリキュラムへの取り組み【専門科目編】・2
専門分野II・母性看護学
村杉 登志子
1
,
高橋 順子
2
,
篠原 千鶴子
1
,
宮本 道代
3
,
主濱 治子
4
1東京都立府中看護専門学校
2東京都立青梅看護専門学校
3東京都立北多摩看護専門学校
4東京都立荏原看護専門学校
pp.762-764
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101003
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はじめに
2009(平成21)年度からスタートする新カリキュラムにおいて,母性看護学は専門分野IIに位置づけられたが,内容が大きく変更されたわけではない。そこで,都立看護専門学校(以下,都立看学)の母性看護学検討チームでは,従来の母性看護学の学習内容・方法を現在の社会情勢に照らし合わせどうしていくべきかと,助産師教育との違いを意識しながら検討した。
母性看護学のカリキュラム編成上,最も大きな課題は産科病棟不足である。少子高齢社会の現在,母性看護学実習施設の確保に苦労するのは全国の看護学校に共通する悩みであろう。少子化に加え,産科医師確保困難のため産科病棟閉鎖が相次いでいるのは周知の事実である。
基礎看護学教育において母性看護学に求められる学習内容を,社会のニーズと制約を慎重に検討し,講義,校内実習,臨地実習の再構築を図った。
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