Scramble Zone
「学生が創る地域の子ども健康プロジェクト」に取り組んで―横浜市立大学医学部の医学生と看護学生の連携による現代GP
後藤 英司
1
,
西井 正造
2
,
高島 尚美
3
,
長谷川 真央
3
1横浜市立大学医学研究院
2横浜市立大学医学部
3横浜市立大学医学部看護学科
pp.160-163
発行日 2008年2月25日
Published Date 2008/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100866
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はじめに
後藤英司
本プロジェクトは,医学科と看護学科の学生が中心となってチームを組み,地域の子どもたちに,「命」や「生きる」ことの大切さを伝えることをねらいとしている。また,学生は,子どもたちに「教えることによって学び」,知識を深め,実践力を高めることができる。
具体的には,まず,横浜市内の小中学校を訪問して,人の誕生,食事・睡眠・運動などの日常の習慣に関係する病気,急に友達が倒れたときの連携方法や蘇生方法などを教えている。別のスタイルの取り組みとして,健康生活キャンプを企画運営して,学童期の子どもと世代を超えて多様な問題についてじっくり語り合い,「健康」や「助け合うこと」の大切さを子どもたちに学んでもらっている。
本稿では,学生たちが試行錯誤しながら実施している,この健康生活キャンプ班の取り組みを紹介したい。将来,子どもたちは健康で活力ある若者に成長し,学生は優れた医師や看護師となり,お互いに共働しながら大都市横浜の発展を支える人材に育ってくれればと願っている。
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