特集2 補完代替医療の基礎教育への導入
実践に活かす援助技術をめざして―青森県立保健大学の場合
木村 恵美子
1
1青森県立保健大学
pp.740-745
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100751
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
今日の高度医療技術への期待とともに補完代替療法が見直されてきている。そこには,人間を精神・身体・霊性の総合体であり,ホリスティックに生命活動を展開している存在としてとらえ直し,内なる治癒力を高めようとするダイナミックなアプローチへの期待がある。
本学では1998年の開学と同時に,ホリスティックアプローチの原点になっている伝統医学,補完代替療法(Complementary/Alternative Therapy)を学ぶことによって,現代医学の成果と伝統医学を統合的にとらえなおし人々の健康に寄与したいと考え,これを科目としてカリキュラムに組み入れた(導入の詳細は750ページ参照)。
開学当初は,「コンプリメンタリーセラピー1」「コンプリメンタリーセラピー2」「コミュニケーションセラピー」が,それぞれ「基幹科目:1単位30時間:選択科目」としてカリキュラムに位置づけられた。
現在,「コンプリメンタリーセラピー2」「コミュニケーションセラピー」は統合し,「コンプリメンタリーセラピー1」とともに1年次後期に選択科目として開講している。
ここでは筆者が担当する「コンプリメンタリーセラピー1」の授業を紹介する。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.