実践報告
「洗髪シート爽やかさん」による新たな洗髪方法―在宅ケア論演習での試みと応用
佐藤 厚子
1,2
,
石田 和雄
3
,
畠山 愛子
4
,
幸山 靖子
1
,
松本 幸枝
2
,
佐々木 英忠
5
1秋田看護福祉大学看護学科
2弘前医療福祉大学看護学科
3日本医療科学大学保健医療学部看護学科
4大舘市立総合病院
5仙台富沢病院
pp.398-403
発行日 2013年5月25日
Published Date 2013/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102390
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はじめに
清潔欲求は基本的欲求のなかの一つであると考えられる。われわれは,在宅ケア論演習において在宅療養者の清潔保持方法の一つとして洗髪を教育内容に組み入れており,簡易洗髪器や手作りのケリパッドを用いて演習を行ってきた。これらは爽快感を得られる便利な用具であるが,準備や後片付けに時間を要する。在宅ケアでは訪問時における経過時間がそのまま経費に反映されるため,できるだけ簡便で,なおかつ療養者の爽快感が得られる洗髪用具が必要である。そこで,われわれは3年間の試行錯誤を経て在宅療養者への新たな洗髪方法として「洗髪シート爽やかさん」(以下,洗髪シート)を開発し,学生の演習や実習で用いている。本稿では,洗髪シートを開発した経緯と,在宅ケア論演習や臨床における応用場面での使用評価について報告する。
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