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第22回日本看護科学学会学術集会 シンポジウムⅠ
実践に還元される量的研究
Quantitative Research Studies Returning Back to Clinical Practice
手島 恵
1
,
亀井 智子
2
,
荒川 唱子
3
,
田高 悦子
4
,
真田 弘美
5
1千葉大学
2聖路加看護大学
3福島県立医科大学看護学部
4弘前大学医学部保健学科
5金沢大学医学部保健学科
pp.46-55
発行日 2003年6月30日
Published Date 2003/6/30
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「説明できる看護」を学術集会のメインテーマとして掲げ,シンポジウムのひとつとして量的研究が取り上げられた.看護研究の手法として,これまでは量的研究と質的研究は対峙するかたちで論じられることが多かった.しかし,量的研究と質的研究は,数量化して測定する,あるいは文字で記述するという方法の違いというよりもむしろ,研究の目的,説明する現象に応じた適切な研究方法をいかに選択できるかが重要である.
看護の研究はナイチンゲールによって黎明が告げられた.1854年から1856年,クリミア戦争でナイチンゲールは多くの創傷兵が不衛生な環境ゆえに命を落とすのを目の当たりにした.軍の病院での死亡率を42.2%から2.2%にまで激減させることができたのは,彼女が収集したデーターをもとに,軍人や議会のメンバーがわかるようにグラフを描いて説明したことによると言われている.
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