特集 新人職員研修で人はどう育っているか
臨床研修・地域医療双方の充実を図る信州大学の取り組み
森田 洋
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1信州大学医学部附属病院卒後臨床研修センター,脳神経内科,リウマチ・膠原病内科
pp.128-134
発行日 2007年2月25日
Published Date 2007/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100611
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医師の卒後初期臨床研修必須プログラム
医師の臨床研修はこれまで長らく努力目標であったが,2000(平成12)年の医師法一部改正により2004(平成16)年4月,第98回医師国家試験合格者からは新制度が適応された。将来,病院・診療所の管理者になる者は,研修の修了が医籍に登録されていなければならない(したがって,将来,臨床家として開業医や病院の幹部となる意思のまったくない者や基礎研究者になろうとする者にとっては必要なく,厳密には医師全員に対する義務ではない)。
臨床研修を行おうとする施設は,研修プログラムを作成し厚生労働省の審査ののち,日本医師会・全国医学部長病院長会議・臨床研修協議会・医療研修推進財団で構成される医師臨床研修マッチング協議会の実施する日本医師臨床研修マッチングシステムに登録する(http://www.jrmp.jp/)。その際,研修の内容,指導医の数・患者数を含めた施設基準が厳しく規定されており,臨機応変なプログラムの変更はできない。
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