連載 都立看学の授業研究・4
術後の経過に焦点をあてたリアリティのある学内演習の工夫―教員による模擬患者と腹部模擬創部の装着
小池 邦美
1
,
中島 明美
1
,
山﨑 美春
1
,
安田 由美子
1
,
中山 富子
2
,
繁田 純子
2
,
篠塚 淳子
2
,
谷田部 幸子
3
,
金子 喜代美
3
,
関口 三千代
3
,
福士 陽子
4
,
若林 淳子
5
,
加藤 陽子
5
,
石坂 牧子
5
,
杉山 千栄子
6
,
逸見 晴美
6
,
竹内 妙子
7
,
小島 善和
8
1府中看護専門学校
2板橋看護専門学校
3青梅看護専門学校
4南多摩看護専門学校
5北多摩看護専門学校
6広尾看護専門学校
7荏原看護専門学校
8東海大学健康科学部看護学科
pp.70-74
発行日 2007年1月25日
Published Date 2007/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100599
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私たち「成人看護学」領域の授業研究班(7校,17名)では,2005年度を「“手術療法を受ける患者の看護”における演習の工夫」をテーマに取り組んだ。
講義の「手術療法を受ける患者の看護」では,手術療法を受ける患者の特徴や看護上の問題,術前から術後の回復過程などを学習する。学生にこれらを学ばせるために,講義や演習を工夫して行っているが,「手術」「創部」「ドレーン」「術後」などをイメージさせるのはむずかしい。そのため,急性期病棟の臨地実習では,術前から術後の患者の変化が予測できないため回復過程の早さについていけず,患者の状態を理解するのに時間を要し,実習記録が後追いとなってしまいがちである。そのため,臨地実習では緊張や不安が強く,学びの達成感も得られにくい状況にある。
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