特集 いまなぜポートフォリオなのか─学生評価・教員評価の新たな展開として
看護教育におけるポートフォリオの活用―学習のプロセスを重視した評価
安川 仁子
1
1宮城大学看護学部
pp.18-23
発行日 2007年1月25日
Published Date 2007/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100590
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はじめに
学習の評価というと,これまでは,教師が設定した課題を教師の指導のもとに学び,最後にその出来具合いをレポートやテストで測定するというものが多かった。学習のプロセスを重視した評価もあるにはあったが,「終わりよければすべてよし」で,最後のテストやレポートがよければすべてOKだった。
それが近年,学習のプロセスそのものを重視し,それを評価の対象にすることの意義が認められるようになってきた。ポートフォリオ評価とは,それを可視化したものである。では,なぜこのような評価方法が注目されるようになったのか? その理由と,ポートフォリオ評価を実際に行う場合に何を,どのように考え,どのように進めていったらよいのかについて,筆者の実践例をもとに紹介したい。
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