実践報告
「ポートフォリオ」の活用とその考え方を導入した評価の一方法
灘 久代
1,2
1愛媛県立医療技術大学
2前島根県立看護短期大学専攻科助産学
pp.440-444
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100261
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はじめに
助産教育の課程において,助産学実習は母子の安全性と快適性を保証する実践力を身につけるため,カリキュラムの中でも多大な時間を占めている。
学生にとって,実習は学びの多い場である反面,慣れない環境で長時間,分娩介助という母と子への責任が重くのしかかる状況のなかで実習を行うため,心身の疲労や苦悩は想像以上である。それだけに,実習の成果を感じられることは,喜びとともに自信につながり,実習の大きな支えとなる。
臨地実習の成果はとかく見えにくく,数値のみで計ることは難しい。前任校である島根県立看護短期大学において,実習で学習したことや経験したことが確認できる「ポートフォリオ」を分娩介助評価に取り入れた。本稿ではこのポートフォリオの考え方と評価方法の仕方について報告する。
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