特集 臨地実習──学生を大切に育てたい
看護学生が臨床指導者から受ける否定的ケアリング体験
田村 美子
1,2
,
白木 智子
3,4
,
進藤 美樹
5
,
田村 紀子
6,7
,
中柳 美恵子
3
1広島国際大学大学院看護学研究科看護学専攻
2前広島市医師会看護専門学校
3広島国際大学看護学部看護学科
4前広島市立看護専門学校
5広島市立看護専門学校
6蒲群市立ソフィア看護専門学校
7前千葉社会保険看護研修センター
pp.748-752
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100473
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はじめに
看護学生は,臨地実習体験において臨床指導者から看護者としての関わりや姿勢,態度を学び,同時に患者とのケア実践の場面から,看護ケアの科学性や妥当性さらに,関わりの中から獲得できる看護者としての本質的な喜びなど,多くを学んでいる。
しかしそれと同時に臨地実習は,学生の学習プロセスに大きく影響するような冷たい雰囲気や無関心な態度を目のあたりにしてしまう場でもある。特に臨床指導者と学生とのケアリング関係は,学生の看護者としての成長に影響していると考えられる。つまり,臨床指導者の関わり方によっては,学生の成長を妨げてしまうこともあるということである。
そこで今回,学生と臨床指導者との否定的なケアリング体験を明らかにし,今後の学生への指導上の示唆を得ることとしたい。
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