What's your diagnosis?[100]
否定が足りない!
木下 高之介
1
,
林 理生
1
,
宮下 淳
1
,
酒見 英太
1
1洛和会音羽病院総合診療科
pp.247-250
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102139
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病歴
患者:82歳,男性.主訴:呼吸困難.
現病歴:来院4日前の夜,左上背部から左前胸部にかけての痛みで目覚め,以後歩行時の息切れを自覚するようになった.来院2日前,痛みが持続したために近医を受診し,鎮痛薬(ロキソニンⓇ)を処方された.その後痛みは改善したが,労作時の息切れは徐々に悪化した.来院当日,少し動いただけでも息切れを感じるようになり再度近医を受診した.血液検査上貧血(Hb 6.5g/dl)が認められたが,上部消化管内視鏡では出血源は認められなかった.このため精査目的で当科に紹介入院となった.既往歴:変形性膝関節症,前立腺肥大症.内服歴:アルサルミンⓇ,ムコスタⓇ,ロキソニンⓇ,センノシドⓇ,ハルナールⓇ.生活歴:妻・娘と3人暮らし,ADLは自立.たばこ 20本/日×60年,アルコール 焼酎1~2杯/日.アレルギー歴:とくになし.家族歴:貧血の家族歴なし.Review of systems:陽性所見:呼吸困難,左上背部から左前胸部の痛み(当院受診時は消失).陰性所見:発熱,悪寒,寝汗,食欲低下,体重減少,頭痛,咽頭痛,鼻出血,咳嗽,喀痰,起座呼吸,悪心,嘔吐,胸やけ,腹痛,下痢,血便,黒色便,排尿障害,血尿,褐色尿,立ちくらみ,脱力,しびれ,下肢の浮腫,皮疹.
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