グラフ
患者の思いを1つの場に―患者会 ももの木
大橋 晃太
1
1血液患者コミュニティー「ももの木」
pp.509-511
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100422
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
「ももの木」発足まで
骨髄移植など医療技術の発達により,白血病や悪性リンパ腫等の血液疾患は“不治の病”から“治る病”へ大きく変化しつつあります。その一方で,病を克服した患者には,抗癌剤治療等の後遺症に加え,社会復帰等多くの個人的な問題が残ります。
私自身,かつて白血病を発症し治療を受けた患者であり,上記の問題は私自身の問題でもあるのです。入院中たくさんのことを教えてくれた患者さんやそのご家族,医療スタッフの方々と一緒に,同じ病気をもつ人たちのために何かできないだろうかと,入院中から考えていました。私は東京大学医学部附属病院に入院していましたが,そんな折,同大学の田中祐次先生から,東大病院と東京都立駒込病院の血液患者の会を作ろうとの話を持ちかけられました。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.