NURSING EYE
緩和ケア病棟から
福田 順子
1
1防治会いずみの病院
pp.578-581
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100433
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死を前にすると,人は自分の人生に正直にならざるを得ません。緩和ケア病棟では,その人の人生そのものが見えるような気がします。
緩和ケア病棟のすべての患者様が,「ここで最期を静かに迎えたい」と望んで入院されているわけではありません。緩和ケアの意義を認識していない患者様もいます。でも,どのような形にせよ,ここでの生活を喜んでもらい,穏やかな死を迎えるまでの,生をまっとうできるよう支援することが,緩和ケアの看護師の役割ではないかと考えています。
私が緩和ケア病棟に勤務するようになってから3年が経ちました。出会った患者様から教えてもらったことはたくさんあります。2つのケースをあげて,「看護の役割」についてまとめてみました。
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