最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 多職種で終末期を支えるには
緩和ケア病棟看護師
田村 恵子
1
1淀川キリスト教病院 看護部
キーワード:
癌看護
,
死への態度
,
チーム医療
,
家族看護
,
看護職の役割
,
癌性疼痛
,
ホスピス看護と緩和ケア看護
,
価値観
,
スピリチュアルペイン
Keyword:
Cancer Pain
,
Attitude to Death
,
Oncology Nursing
,
Patient Care Team
,
Nurse's Role
,
Family Nursing
,
Hospice and Palliative Care Nursing
pp.1248-1251
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056502
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緩和ケア病棟看護師のまなざしは,がんという疾患(disease)による身体への影響にのみ焦点を当てるのではなく,その影響を受けた身体のうちにある感情や生の在り様に伴って生ずる苦痛など,患者の病む(illness)という主観的な体験に焦点が当てられている.看護師は,患者や家族の病いの語りを聴き,全人的苦痛の視点からケアの目標を設定しケアを実践している.具体的には,多職種チームの調整役としての役割を担いつつ,(1)患者の価値観に配慮したケア,(2)苦痛を伴う症状のマネジメント,(3)スピリチュアルケア,(4)日常生活の援助,(5)患者の文化を配慮したケア,(6)家族ケア,(7)遺族ケア,などを行っている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013