焦点
看護学生の臨床実習における感染予防対策―その1 看護学生の免疫獲得状況からみた一提言
村上 弘之
1
,
岡田 忍
2
1上武大学看護学部基礎看護学
2千葉大学看護学部基礎看護学講座病態学教育研究分野
pp.900-904
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100386
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
臨地実習は,看護学生が講義や演習により得た知識や技術を,あらゆる看護実践の場で看護の対象に実践し,看護実践能力の習得をめざす授業である。看護教育機関は,臨地実習環境における学生の安全はもとより,看護実践の場を提供してもらう臨地実習施設側の安全をも保証する責務を負っている。
近年,実習中に学生が感染症に罹患したり,逆に学生が感染源になったりする事例が報告されていることから,看護教育機関側は,臨地実習施設側から実習受け入れ条件として感染症予防対策の整備・強化を求められつつある。また,現在の看護学生が所属する年代の特徴として,予防接種法改正等による麻疹や風疹,結核等に対する感染防御能低下が指摘されている。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.