特集 「看護倫理」教育―国立相模原病院附属看護学校の実践
3年間の積み重ねによって学生が獲得するもの
中込 由美
1
1国立相模原病院附属看護学校
pp.433-435
発行日 2003年6月25日
Published Date 2003/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903421
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学生をいかにその気にさせるか
私が,看護倫理Ⅱ・Ⅲを企画する上で念頭に置いていることは「学生をいかにその気にさせるか」である.なぜならば,看護倫理は「看護する私が問われる学習」だから,真剣に自分自身のこととして学ぶ姿勢がなければ学ぶ意味がない.
「看護倫理って何?」という質問に対して,「看護は,倫理そのもの」「看護も倫理も,善さを追求するもの」と学生が自分の言葉で語ること.さらに,「善さとは何か,誰にとっての善さなのか」と他者と語り合いたいと思うようになることを目標とする.看護倫理の学習の意義は,1人ひとりの学生が「看護する私」の成長を獲得することである.
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