調査・研究
男子看護学生の母性実習について―改訂カリキュラム後の実習状況
横山 孝子
1
,
本田 千浪
1
1銀杏学園短期大学看護科
pp.60-66
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900519
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従来,精神科実習に振り替ることができるとされていた男子看護学生の母性実習が,平成2年度の看護教育カリキュラム改訂に伴い,男女の区別なく実施することとなった.
我々は1987(昭和62)年より男子看護学生の母性実習に関する調査を始め,日本母性衛生学会において男子学生の母性実習実施状況,実施校の背景と実習上の留意点,男子学生の見解および母性実習を実施していない学校背景とその理由について報告してきた.その時点で,男子看護学生の母性実習実施校は64校で男子学生在籍校の約3割であり,実習時間や実習項目においては「女子と同様」から「一部の見学」までと学校差が大きく,また母性実習を実施していない理由に「実習受け入れがない」が多く占めていた.このことは,男子学生の母性実習は全般に流動的であり,看護教育機関の多彩な背景の影響を受けていることを裏付けている.
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