焦点
看護学生の臨床実習における感染予防対策―その2 抗体検査と予防接種について
岡田 忍
1
,
中村 伸枝
2
,
村上 弘之
3
1千葉大学看護学部基礎看護学講座病態学教育研究分野
2千葉大学看護学部母子看護学講座小児看護学教育研究分野
3上武大学看護学部基礎看護学
pp.1137-1140
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100553
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第1報(本誌47巻10号)では,看護学部生の多くが所属する年代の抗体保有状況について概観し,抗体検査によって感受性者を把握すること,ならびに感受性者に対して予防接種を実施することが臨地実習の感染予防対策において不可欠であることを述べた。
看護教育機関における抗体検査は,2002年に実施した木戸ら1)の看護系大学・短期大学を対象とした調査をみると,B型肝炎やツベルクリン反応については約9割が実施していた。これに対して,小児期感染症の抗体検査を実施している大学は3割程度にとどまっており,1999年に行った平塚ら2)の報告と比較すると増加してはいるものの,まだ実施率は低いといわざるをえない。
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