勇気とやる気をくれた本

引越し

　最近6年間過ごした部屋を引き払い引越しをしたばかりで，部屋にはまだダンボールが山積みしてある。小さい頃から本に囲まれて育ったこともあり，我が家にはたくさんの本がある。学生時代に読んだいわゆる日本文学，父が買い揃えた古めかしい世界文学全集，古本屋に通いいつの間にかたまってしまった歴史物，哲学・宗教・戦争文学，生物や科学に興味を持った頃に買いあさったブルーバックス，毎日の通勤電車で読んだ推理小説など，狭い部屋にはさまざまジャンルの本が所狭しと並べられていた。どれを新居に持っていくか，その選別が一番大変な作業であった。どんな本だったかなとパラパラとページをめくり始めたかと思うと，懐かしさも加わり手に取った本を本格的に読み始めてしまうのである。「また始まった」と家族も呆れていた。