連載 看護の歴史―創る,学ぶ,探る,伝える・7
歴史学習が私に気づかせてくれたこと
竹森 志穂
1
1健和会 太郎山訪問看護ステーション
pp.610-611
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100324
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私は現在,訪問看護師として働いている。看護史研究会に毎月参加し,看護の歴史について学ぶ機会を得ている。この会には,80歳近い人から30歳前後の人まで,半世紀分の世代が集まっており,私は最も若いメンバーの一人である。友人にそう言うと,歴史と聞いて「すごいね」「勉強しているんだ」と言われることが多い。しかし,私も数年前まではほとんど看護の歴史に触れる機会はなかった。学生の時の授業で「桜井女学校という名前を聞いた記憶がある」程度であった。
それが,ある雑誌の企画で,国内外の訪問看護に関わった人々について調べたことがきっかけで,看護史研究会に出合い,あっという間に3年以上が過ぎていた。研究会では,分担した内容を担当者が発表し,それに対して各自が本当に好き放題に意見を言う「フリートーキング」スタイルで行われている。
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