私論
コロナ禍で気づいた私にとっての「学会参加」の意味
山本 宣幸
1
1東北大学大学院整形外科准教授
pp.750-750
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_750
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2020年2月に東京で行われた研究会を最後に,その後約1年半の間,学会,研究会,セミナーなどの現地参加がまったくなくなった.こんな事態は今まで一度もなかった.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のせいである.現地開催がなくなり,中止もしくはオンライン開催にかわった.オンライン開催が始まった当初,「移動しなくていい」,「家からも参加できる」,「移動や宿泊費用もかからない」,など便利に感じた.実際,毎週末のようにあった研究会や学会参加にかけてきた時間や費用はかなりあった.1時間のシンポジウム参加のために半日かけて飛行機と電車を乗り継いで移動し,懇親会に参加し,宿泊し,翌日帰宅する,というパターンはよくあった.つまり,1時間のシンポジウムのために週末の半分以上を費やすことになる.国内の移動とはいっても,年に20回もあればその費用と時間はばかにならない.
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