特集 KJ法の思想と技術を学ぶ
KJ法を用いた研究―医療事故防止の授業:ニューカウンセリングから学生が学んだ内容
西山 ゆかり
1
,
森 美春
1
1滋賀医科大学医学部看護学科
pp.34-39
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100199
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はじめに
看護・医療事故防止の能力を育てる教育として,われわれは,車イス移送を題材に選び,1)教員による模擬演技,2)ニューカウンセリングによる感覚覚醒,3)学生が患者・看護師体験をする,という3部構成の授業を構成・実施した(詳細は前稿)。
2部で学生たちの身体感覚を高めることを目的に,ニューカウンセリングを導入した。ここでは,その効果を明らかにするために,ニューカウンセリングでいう「与えること受け取ること」1─3)の中から空間探索を取り上げ,目隠し歩きをする中で,学生が,人・もの・こととの関わりを通して,絶えず変化するからだの感覚を感じ,「いま・ここ」で起こっている状況をどのように捉えているのか,学生レポートの記述内容を,KJ法4, 5)を用いて分析した。
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