特集1 看護学生の論文―優秀賞・入選論文の発表
看護学生の論文11編
統合失調症患者の看護―患者との関わりにおける自己洞察の重要性
園田 文子
1
1滋賀県堅田看護専門学校
pp.625-627
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100096
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はじめに
今回受け持った患者は,誰に対しても攻撃的なところがあり,ほかの患者からの反感も強く,集団生活で孤立する傾向にあった。私自身の言動も患者の怒りの対象になったため,どのように対応すれば患者により適した援助となり得るのか考えた。患者との関わりの中での自己洞察を通じて,患者に自らの言動が他者に及ぼす影響を認識してもらうには,私自身の率直な思いをそのつど返していくことが必要であることを実感した。
患者に自らの言動に気づいてもらうための有効な援助を実践する方法として,看護者が自分の傾向を知り,患者への接し方を修正していくことの重要性について学ぶことができたので,事例研究としてまとめ,報告する。
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