連載 人とであって花一匁・8
私たちのこと見てますか,天国の倉田さん(その3)—そして給食ハウスの実現へ
宮崎 博子
1
1山口県防府健康福祉センター
pp.672-677
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902900
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先月号では,関わっていた精神障害者の倉田さんの死を契機にして,1人暮らしの障害者を支えていくための事業を組み立てていく過程や私の思いなどを述べました。この活動の成果は前回記したとおり,単身の精神障害者のための料理教室として根づきました。事業としては一応これで完成した筈ですが,倉田さんのような貧しい食生活を送っている単身の人たちのことを考えるとまだ不十分な気がしてなりません。
そこで今回は,単身者の食生活を整えていくための“拠点”となる場として,どうしてもつくりたかった給食ハウスの実現に向けての話をしたいと思います。
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