昨日の患者
天国からのキスマーク
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.417
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102519
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病院には様々な患者さんが来院する.普段は時間に追われ,患者さんとの会話は事務的になりやすい.しかしながら,不安を抱えて来院する患者さんの心を安らげるためにも,できるだけ話しかけることにしている.そして時には.心温まる話を拝聴できることがある.
たまたま客足が途絶えた午後に,顔面と左前腕を打撲したKさんが受診した.受傷した理由を聞くと,登山中に転倒したとのことであった.額の傷は深く,局所麻酔下に縫合する必要があった.そこで,局所麻酔をしながら話しかけた.
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