特集 いま注目したい保健活動—市町村を中心に
農山村地域における腰痛予防対策について—腰痛予防教室の試み
上野 春代
1
1新潟県十日町保健所
pp.899-907
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902726
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はじめに
当管内は農業を基盤とする山間地域であり,農業改良普及所を中心に腰痛を農業病としてとらえ,腰痛体操や作業姿勢の改善に取り組んできたが,地域での腰痛対策としてのシステムの確立までには至っていなかった。加えてモータリゼーションによる運動不足や加齢に伴う腰痛,骨粗鬆症が増えており,老人人口が20%を越える当管内の山間部においては,健康な自立した老人対策として,寝たきりゼロを目指した腰痛予防教育を実践していくうえでの重要な課題となっている。
今回は最も高齢化の進んでいる津南町(平成元年4月指数21.7%)で関係機関とともに40歳以上の一般住民の実態調査と腰痛予防教室に取り組み,住民のニーズや予防法について検討を加えた。
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