特集 保健所とともにつくる「健康日本21」地方計画
保健所のデータベース機能の活用に向けて
尾島 俊之
1
1自治医科大学公衆衛生学
pp.774-780
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902675
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効率的なデータベース活用
これからの保健所の中核的な機能として,情報センター機能,データベース機能がある。市町村や住民が必要とする情報を必要な時に提供すること,また,保健所内での行政判断にそれらの情報が活用される必要がある。保健所単位というよりは全県的なシステムであるが,高知県1),熊本県健康センター2),栃木県保健環境センター3)などではいち早くデータベース整備に取り組んできた。最近では,保健所単位でデータベース整備に取り組んでいる事例も増えてきた。また,広範な地域保健活動のなかから,地域の概要を把握するための少数の地域指標の提案4)などもなされている。本稿では,保健所におけるデータベース機能の活用に向けてのコツや,いくつかの実際に特に有用なデータ項目について考えてみたい。
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