特別記事
生きて活かせる地方計画の策定—生き活きとした地域保健活動のツールとして
佐甲 隆
1
1三重県松阪保健福祉部(松阪保健所)
pp.782-791
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902676
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現在,各市町村で健康日本21地方計画や健やか親子21に沿った母子保健計画などの見直しが進められています。この目的は,いうまでもなくヘルスプロモーションの推進であり,明確な目標達成への戦略的保健活動の展開にあります。
しかし現状では,さまざまな困難のため,多くの自治体が十分な計画策定に至っていません。その理由は多々ありますが,最も多く聞かれるのは,作成プロセスがわかりにくい,現実の事業が多忙で住民主体の活動ができないというものでしょう。つまり,地方計画づくりが日々の事業とは切り離され,全く別に新たに追加される業務というイメージです。これでは,計画づくりが単なるデューティとしてしかとらえられなくなってしまいます。
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