特集 「グループづくり」から「地域づくり」へのプロセス
【実践例のまとめ】グループを「地域につなぐ」という技術
守田 孝恵
1
1国立保健医療科学院公衆衛生看護部
pp.686-689
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902660
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「グループづくり」は,現場の保健師のほとんどが何らかの形で経験し,大切にしている活動方法だと思います。その反面,グループに関わる方法がわからなかったり,保健師が関わることの意義について説明できないなど,日常的な課題を多く抱えている活動でもあります。
筆者が全国の保健師を対象に行った調査1)によると,保健師の98.8%がグループづくりの意義を認めていましたが,グループ支援活動に「精神的負担を感じている保健師」も50.1%の割合でみられました。「グループの自主性を尊重した支援方法」「評価方法」「グループの特性に合わせた支援方法」などが,困難だと感じる点として挙げられました。グループづくりの意義を感じながら,その方法に難渋している保健師の実態がうかがえます。
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