特集 精神保健福祉にどう取り組むか
保健婦に求めるもの
[家族会]家族の思いも受け止めてくれる保健婦に
佐藤 恵美
1
1社団法人大阪府精神障害者家族会連合会
pp.649-652
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902237
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読者の皆様はすでのご承知のとおり,平成11年6月に「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」が一部改正されました。改正された主な点は,まず今年(平成12年)4月から施行されている移送制度,保護者義務の緩和,地域生活支援センターが法内施設として認められた事,そして,平成14年4月から始まる市町村への窓口移管とホームヘルプサービスやショートステイサービスがこの法律の基づいて開始される,ということです。
私たち家族会は全家連(財)全国精神障害者家族会連合会)を通じて,平成10年度より「全国一斉200万人請願署名運動」を展開中です。第1弾の請願項口の3番目には,「手帳交付の窓口を現在の保健所から市町村福祉事務所に移管し,窓田の一元化をはかること」というのを挙げており,平成11年5月末までの集まった104万人以上の署名が効を奏したのか,この請願が法改正項日に盛り込まれたことはありがたいことです。日頃から,他の障害者施策と比べて,制度や施策の遅れを感じている私たち家族会としては,他の障害者施策と同じように「窓口が市町村になる」ことは画期的なことで,大いに期待すべきものです。
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