特集 精神保健福祉にどう取り組むか
保健婦に求めるもの
[PSW]住民に身近な市町村だからできること
伊東 秀幸
1
1神奈川県秦野保健福祉事務所
pp.646-648
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902236
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数年前,精神障害者家族会の全国大会のおいて,参加している家族から次のような発言を聞いたことがあった。「身体障害者の手帳は市役所の行けばいいのに,精神障害者の手帳は,なぜ遠くの保健所まで行かなければ手続きができないのか。市役所で手続きができるようにしてもらいたい」。
都市部に住んでいると,市役所の行くのも保健所に行くのもさほど距離的な違いを感じないが,その家族は保健所の行く大変さを「ひと山もふた山も超えて行かなければならない」と表現していた。保健所の数が全国的に少なくなっていく中で,利用者の不便さは,さらの大きくなっていくであろうとの印象を強く抱いた。
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