特集 先輩からのメッセージ
保健婦活動の実践—後輩に期待したいこと
小野 光子
1
1神奈川県平塚保健福祉事務所
pp.185-190
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902151
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はじめに
保健婦の後輩にどんなことを期待するのだろうと,内なる声に耳を傾けたとき,筆者も先輩からいろいろなことを教わってきたことを思い出す。技術職である保健婦は,実践のなかから学ぶことが多い。先輩のやり方や立ち居振る舞いを,生きた手本として学んできている。
筆者の保健婦としての38年が,生きた手本として残せるかどうかはわからないが,後輩に“期待”したいことはたくさんある。この機会を与えて下さった本誌に感謝して,後輩への期待をまとめてみたい。
平成9年度から,神奈川県域の保健所は機構改革により,保健所と福祉事務所が統合した。それを機に筆者は保健福祉部長として保健と福祉にまたがる業務の統括を任された(図1)。率直に言って責任の重い仕事なので迷うことも多々あったが,3年を経過しようとしている今日,保健婦のキャリアを持つことで,このポストにおいてどのような役割をとることができたか,立場から得たもの,職種から得たものと併せて具体的にまとめたい。
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