特集 先輩からのメッセージ
東京都保健所における保健婦の活動体制について
金子 靖子
1
1東京都多摩立川保健所
pp.191-197
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902152
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はじめに
地域保健法が施行されて2年半が経過し,全国的に見ても保健所の名称や組織の改変が行われ保健婦の活動体制も変化してきている。また介護保険制度の導入を控えて保健・医療・福祉の分野における変革も迫られ,地域保健活動の主たる担い手である保健所および市町村保健婦には大きな期待がかけられ,活動のあり方が模索されている。
東京都保健所も地域保健法施行に伴い再編整備され,地域保健の広域的,専門的,技術的拠点として新しい保健所の体制となった。保健婦の活動体制も今までの保健指導係のほかに精神保健・難病対策係が設置され,専任保健婦や地域保健推進室に配属された保健婦の活動や,平成10年からは保健医療圏域単位に地域保健推進担当副参事(保健婦)が設置され,それぞれ活動を進めている。一方,市町村では母子保健事業の移管や介護保険制度導入で主管課に保健婦が配置されるなど組織が広がっている。
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