特集 「民」の視点からの保健婦活動
保健婦として当事者として
アールグレイ
1
1アールグレイプロジェクト
pp.1139-1143
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902106
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はじめに
「民」の視点からの保健婦活動という特集ということであるが,私は,民間で働いているのでもなく,NGOとして活動している訳でもない。行政の保健婦として働きながら,できる範囲で当事者としての活動をしているということであり,それが保健婦の視点を生かしているものかどうかと言われると甚だ不安ではある。自分では,それほど“頑張ってやっている”という気持ちはなく,あくまでも“side work”“volunteer”と思っている。「こんなことをしています」と大きな顔をして言えることでもないが,私がこれまで関わってきた当事者としての活動を,自分の病気の受容とあわせて紹介したい。ここでは,日ごろ私たちの活動の対象者である“当事者”としての立場から述べたい。これらの活動のどこが保健婦としての視点かは,読者のみなさんに考えていただきたいと思う。
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