特集 「民」の視点からの保健婦活動
行政の枠,自分の枠を破ってみよう
石橋 幸滋
1,2
1石橋クリニック
2自治医科大学地域医療学
pp.1134-1138
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902105
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今回私に与えられたテーマは,「行政の枠,自分の枠を破ってみよう」という何やら心踊るテーマであるが,この雑誌の読者の多くが行政に所属する保健婦であることを考えると,行政を辞めて民間に行くことを勧めているかのようである。しかし,私は決して行政職を否定するつもりはないし,自分自身の経験からも,行政はやりがいのある楽しい職場であると考えている。もちろん,行政には制約も多いし,日々の雑事は時間ばかりとられていやになってしまうことも少なくないが,行政でなければできないことも多く,親方日の丸も時と場合によってはなかなかいいものである。
それではなぜ行政を辞めて,民間のそれも一開業医になったのかというご批判には,個人的にお答えさせていただくとして,ここでは私の経験と意見が少しでもみなさんの仕事を楽しむためのヒントになれば幸いである。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.