連載 大都会の中の小さなまち しんやまの家ストーリー・10
明日は我が身と思って(その2)—80歳以上の高齢者向け会食会『四季の会』
佐谷 けい子
1
1前,中野区立しんやまの家
pp.870-873
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902061
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高齢者が高齢者を支える
11年前の1988年,お昼ご飯をみんなで一緒に食べる高齢者会食ランチクラブを前任の職場で実施ししました。この会食はとても好評で,次々と区内の高齢者会館に広がりました。
みんなでテーブルを囲み,おしゃべりしながらの食事はおいしいものです。家の外に出る機会をなるべく多くつくり,閉じこもりや引きこもりをなくしていこうという大きな目的がこの高齢者会食にはありました。また,粗食になりやすい1人暮らしの人に少し手の込んだ料理を出すことで,食べる楽しみを持ってもらおうという思いもありました。この経験から,異動先の新しい地域でも,準備に何年かかってもいいから高齢者会食を実施したいと考えていました。
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