連載 看護学生と若手設計者が考える 理想の病院・12
四季を感じる
山寺 美和子
1
,
神谷 優治
1
,
石黒 健史
2
1株式会社伊藤喜三郎建築研究所 第一設計部
2株式会社伊藤喜三郎建築研究所 第二設計部
pp.902-903
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102147
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季節の移ろいが豊かな日本において,「四季の情緒を感じる病院」.このテーマに対し,「季節による自然の変化を身近に感じ,1年を通じた様々な行事を行うことで四季を感じる」という,とてもシンプルですが,これらにまつわる要素を様々な形で病院に散りばめることを今回の提案としたいと思います.
では,自然の季節による変化をそのまま享受するのか,良好な環境のためにあえて遮るのか.自然と建築を考えるうえで,根本とも言えるテーマです.私たちは1つの病院の中で,居場所の選択によって生じる差異を緩やかに,または直接的に楽しみ,気分や体調によって移動することができる,移動選択性のある空間を設定します.
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