素手でつかむ看護 心に残るマラウイでの生活・7
生活の中での四季
工藤 芙美子
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.829
発行日 1982年7月1日
Published Date 1982/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919614
- 有料閲覧
- 文献概要
今年の雨期は2,3月に激しく降っただけで,雨量が少なかったためメイズ(主食のとうもろこし)が不作で,来年にかけて沢山の人が死ぬだろうと口をそろえて言う.こんな中にマラウイの季節を感じてきた.
4月,雨期も終わりになるころ,グリーンメーズやキャッサバの収穫が始まり,青菜や果物で市場がにぎやかになる.この野菜等を売って現金収入を得る.そして子供たちの栄養不良や貧血も減少していく.7月までは冬,あちこちでたき火が見られ火傷の患者が入院してくる.8,9月は最も入院者数が少なく禁漁期でもある.マラウイ湖でとれるフナを大きくしたようなチャンボは,マラウイふうにトマトと煮たり,油で揚げるとおいしい.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.