研究
地域ひとり暮らし高齢者の閉じこもりの実態と生活状況
鳩野 洋子
1
,
田中 久恵
2
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
2山梨県立看護大学
pp.664-669
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902025
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はじめに
介護保険の施行が近くなるとともに,この介護保険該当者をつくらないための活動の必要性が言われている。そのひとつの方策として,閉じこもり予防が新たに注目されている。
閉じこもりは,寝たきりの原因として注目されて久しいが1,2),その定義についても,いわゆる家の外に出ない状態として捉えているもの3,4)から,社会的な関係性まで含めた捉え方をしているもの5)など,未だ定まったものはなく,また,それに焦点をあてた研究も緒についたばかりである6)。また地域レベルでの閉じこもりの実態を明らかにしたものはない。
そこで,今回ひとつの試みとして,閉じこもりを操作的に定義し,一地域のひとり暮らし高齢者を対象にして地域での閉じこもりの実態,およびそれらの人々の生活背景について把握するとともに,今後の閉じこもり予防のあり方について検討した。
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