連載 日本の高齢者―介護予防に向けた社会疫学的大規模調査・6
高齢者の「閉じこもり」
平井 寛
1
,
近藤 克則
2
,
市田 行信
3
,
末盛 慶
2
,
「健康の不平等」研究会
1日本福祉大学COE推進室
2日本福祉大学社会福祉学部
3京都大学地球環境学大学院
pp.485-489
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100110
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介護保険制度見直しにおける重点の1つが「介護予防」である.厚生労働省は介護予防を進めていくための5つの強化すべき分野を設定しており,「閉じこもり対策」はその1つとなっている.
「閉じこもり」は家に閉じこもっている状態を指し,外出や交流が乏しく,身体,心理,社会的な機能の低い状態である.不健康であるために「閉じこもり」がちになるという関係もあるが,健常者のみを対象にしたコホート研究で,外出が少ないことが要介護リスクであるという報告が蓄積されつつある1).
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