特集 いまどきの子どもの健康—養護教諭をパートナーに
保健所がめざす管内市町村と養護教諭の連携
林 敬
1,2
1静岡県北遠保健所
2北遠健康福祉センター
pp.493-497
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901994
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はじめに
地域保健法施行後,他機関との連携,特に学校保健との連携が保健所機能強化に重要であることが強調されている。この連携については,学会1)や研究会,論文,特に本誌においてもいくつかの先進事例2〜4)や問題点が報告されている。
北遠保健所でも,平成10年度より,管内の小・中・高・養護学校養護教諭および市町村との連絡会議を始めた。これは,子どもたちの心身両面の健康のために,関係する者が各自の専門性を尊重しつつ,ライフサイクルに沿った健康教育を行うこと,保健所が子どもをめぐるさまざまな問題について,地域のコーディネーター役になることを目指したものである。しかし,前述の報告にもあるように長年の担当者の努力により確固たる連携に発展した例に比べ,筆者らの試みは未だ始まったばかりである。
本稿においては,学校保健との連携を考えたいきさつ,特に保健所から見た学校保健との連携について述べてみたい。
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