特集 保健婦活動における調整機能
保健婦活動における調整機能とは
望月 弘子
1,2
1日本看護協会
2山梨県看護協会
pp.759-763
発行日 1991年10月10日
Published Date 1991/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900316
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
65歳人口が15%に達する時期が超スピードで到来する。平均出生数も年々減少し,今年は1.53人と史上最低を示した。14歳以下の人口も相対的に減少し,高齢化社会にむけて人づくりの母子保健も重要な課題といえよう。昭和63年における全死亡の62%は悪性新生物,心疾患,脳血管疾患などの成人病であり,人口の高齢化に加え慢性疾患が増加し,成人病予防に今日の公衆衛生の主力が注がれている。
慢性疾患の増加に伴い,在宅療養の必要性がクローズアップされた。昭和62年6月,国民医療統合対策本部の中間報告の中で,治療目的を終えてもなお入院している老人の社会的入院が指摘された。在宅ケアを核に施設ケアを充実し,在宅ケアを継続してゆくために,ショートステイやデイサービス,ヘルプサービスなど両者が合乗りした地域ケアシステムが推奨された。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.