特集 働く人の健康と地域保健
保健所の企業受託健診を利用した産業保健管理活動—職住近接地域の産業保健の重要性と保健所の能力を活かせる活動
寺田 勇人
1
1前,東京都江戸川区小岩保健所
pp.538-542
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901599
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はじめに
社会構造が複雑・高密度化し,健康への関心も高まった今日において,地域の健康水準をさらに向上させるためには,縦割りの断片的な対策では不十分で,産業・地域・学校保健の密接な連携によるサービス提供が重要である。一方,産業保健分野では,危険有害物質の高濃度曝露による典型的な職業病中心の対策に一定の成果が得られ,今後は高齢化の進展,女性の社会進出,成人病などの有所見者の増加,仕事や職場生活で不安・悩み・ストレスを感じる労働者の割合の増加などが新たな重要課題となっている。
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