特集 保健活動のパラダイム・シフト
[これからの保健活動]
タバコをすわない世代づくりをめざした小学生の体験学習・実態調査
山岸 毎美
1
1石川県七尾市保健センター
pp.970-974
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901458
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はじめに
禁煙の必要性が叫ばれているなか,喫煙対策の推進による肺がんをはじめとする成人病予防の効果が期待されている。七尾市では昭和53年に健康都市宣言を行い,がんの1次予防としての禁煙教育を進めてきた。しかし,喫煙習慣のついてしまった大人を対象とした禁煙教育は,反発を買うことも多く,なかなか行動変容に結びつかない。そこで,すでにタバコを吸う習慣をつけてしまった成人へのアプローチも継続しながら,一方で視点を変え,喫煙習慣のつく前の小学生に禁煙の必要性を教育し,タバコを吸わない世代づくりをめざすとともに,子供から大人の禁煙行動啓発方法を試み,効果があったので報告する。
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