研究
母子保健推進員と共に展開する「保健婦の地区活動」について
田村 須賀子
1
1富山医科薬科大学医学部看護学科
pp.559-565
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901387
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
●要約
市町村の保健事業である母子保健推進員活動事業のうち,F町の事例より「保健婦の地区活動」の方法について検討した。
F町での「母子保健推進員の妊婦・2か月児訪問活動」の企画・実施から,新たな活動に発展するまでの10年の経過を整理した。併せて,保健婦の働きかけの内容を振り返りのデータとして収集し,検討素材とした。
その結果,保健婦が地区住民の健康レベル向上のために育成した,母子保健推進員に対する援助として,次の3つの要素が得られた。①母子保健推進員に活動を位置づける,②推進員の意見を把握・確認し,相談的に対応しながら,全体の活動の中で生かす方法を考える,③活動効果・地区の問題について共有させる。
保健婦は,これらの援助を行うことで,推進員の協力を得ながら「保健婦の地区活動」を充実させていかなければならないと考えた。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.