特集 保健婦活動研究論文集
高齢者の日常生活上の不自由さに関する研究[1]
金子 仁子
1
,
平野 かよ子
2
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
2厚生省健康政策局計画課
pp.212-218
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901332
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●要約
高齢者の老化による心身の機能変化と日常生活上の困難さについて,高齢者151人に対して面接調査した。身体的な機能の低下による日常生活の不自由さとしては,ものを見ることが不自由40%,ものを噛むのが不自由35%となった。
日常生活上の困難は,外出時の不自由39%,家の維持管理の不自由26%の順となった。排泄動作や着替えなどでは自覚症状の有無とで有意な差があった。不自由さの解決は,トイレ動作では「時間をかける」,入浴では「あきらめる」,家の維持管理では「人に頼む」が多かった。
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